2022年7月、トゥイさんはホーチミン市師範大学の特殊教育学科を卒業し、自閉症の子供たちのサポートをしながら自身も生計を立てることができるという、アンニエン教育心理学応用センターでの有意義な仕事に就くことができた。「誰の人生にも真っ黒な面とバラ色の面があります。大事なのは、それを自分自身がどう受け止めるかなんです」とトゥイさんは明るく言う。
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トゥイさんはホーチミン市師範大学の手話クラブの部長も務めており、手話通訳に参加したり、聴覚障がい者の施設で手話を広めたりという活動もしている。また、恵まれない人々のためのフォーラムやテレビ番組、メディアなどを通じて、生きる力や人生の逆境に立ち向かう精神を伝えている。
「もし教員になっていなかったら、きっと手話の通訳者になっていたと思います。どちらにせよ、特別な子供たちに関わる仕事であることには変わりないでしょう」とトゥイさん。トゥイさんはフェイスブック(Facebook)ページの自己紹介欄にこう記している。「美しさは、自分らしくいると決めた瞬間に生まれる。お母さん、大好き」。
トゥイさんが小さかった時は、自身の身体についてまだよく認識していなかった。成長し、物事をより深く考えるようになると、障がい者であれ健常者であれ、誰だって人生で色々な困難に直面するものだということに気づいた。
もちろん、トゥイさんも他人の視線に怯えた時期がある。だからこそ、自分自身の価値に気づいてからは、自分と同じように障がいを持つ子供たちに自信と知識を与えるには、教師になるしかないと考えるようになった。