「余っている人はください、必要な人はご自由にどうぞ」というアイデアから生まれた「無料の古着市」が、ホーチミン市タンフー区の第1ソンキー(Son Ky)マンションの中庭で開かれており、多くの人々が出入りしている。
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この古着市は、衣類や履物などの余ったものを持ち寄り、必要な人が自由に持って行けるようにとマンションの住民らが始めたものだ。
ここには、面積20m2ほどの敷物の上に1mもの高さまで衣類が積み上げられている。衣類はまだ新しく、10人以上の人々がこの山の中から好きなものを選んではビニール袋に入れていく。しかし、どれだけたくさんの人が持って行っても、衣類の山は低くなるどころか高くなるばかり。新しく衣類を持って来る人が次々と現れるからだ。
ある夫婦は5歳の娘を連れてこの古着市にやって来て、娘のためにスカートを選んでは試着させていた。「テト(旧正月)に娘にいくつか服をあげたいと思って。ここにはまだ新しいものがたくさんありますよ」と、はしゃぐ娘のそばで男性は嬉しそうに語る。
3~4着を選んだ夫婦は、「少しだけ選んで、あとはこれから来る人のために残しておきます」と言って帰って行った。夫婦は、必要な人のためにと、自宅へ帰ってから自分たちの不要な衣類をまとめて、またここへ来るのだという。