同市12区に住む女性もまた、10人近くもいる孫たちがテトに着るための服を探しに来ていた。この女性はほかにも、自宅や仕事場で着るための服も袋に詰めた。「ここから4km離れたところに住んでいますが、着る服を探すためにここへ来ました。これで服を買う分のお金をテトのほかのことに使えます」と話す。
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このマンションの1階に住んでいるゴ・ホン・グエンさん(男性・46歳)は、最初に古着市のアイデアを出した3人のうちの1人だ。グエンさんは、この古着市がわずか半月でこんなにも注目されることになろうとは思ってもみなかったという。
「体型が変わったり、子供が大きくなったりして着られなくなった服を必要な人に譲る、というのが私の最初のアイデアでした。少しずつシェアされ、多くの人が来てくれるようになりました。私たちは当番制で服を受け取り、必要な人が選んで持って行けるように整理しています」とグエンさん。
今ではあまりにも多くの衣類が集まるため、グエンさんらはトラックを借りて市内のビンロック工業団地へ衣類を持って行き、工業団地内でも貧しい労働者のために無料の古着市を開いている。さらにグエンさんは今後、南中部高原地方の貧しい地域にも古着市を広げたいと考えている。