またメランス氏は、ベトナムで撮影された「ベトコンの西洋人」(ベトコン=南ベトナム解放軍ゲリラ部隊)及び「アンドレ・メンラス、ある一人のベトナム人」という2つのドキュメンタリー作品にも出演している。さらに彼は「ベトナムのホアン・サー、喪失の痛み」というフィルムの脚本と監督を手がけ、2011年までに5か国語で上映された。
(C)Vnexpress, 「ホー・クオン・クイエット」ことアンドレ・マルセル・メンラス氏 |
そして2009年、彼はグエン・ミン・チエット国家主席(当時)から西洋人として初めてベトナム国籍を授与された。チエット国家主席は「アンドレ氏は対米救国運動時代からの我々の友人だ。彼は積極的に闘争に貢献し、南部解放と国家統一に貢献した。平和が訪れた今も同志から尊敬され親しまれているアンドレ氏にベトナム国籍を授与することに決めた」と理由を語った。
アンドレ氏はベトナムを訪れる度にホーチミン主席の墓と、彼にベトナム名をつけた同志たちの墓に線香を供える。そして、彼らの魂と自分の心に「決して人に無関心にならない」と誓うのだという。