飲み込みが早かったアインは直ぐにコンピューターの才能で頭角を現した。中学・高校時代には多くの国家規模のコンピューター賞を受賞している。自信を深めたアインだったが、高校2年生の時にハノイ市のコンピューター試験で不合格となり、初めての挫折を味わった。アインは新しい環境で自らを奮い立たせるために、文化交流プログラムに参加、交換留学生として米国に渡った。
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交換留学生として米国に滞在した1年間の間に英語力を磨き、全ての科目でA+を獲得し米国大学入試科目試験SATIIで満点を獲得した。成績は申し分なかったが、マサチューセッツ工科大学の奨学生に選ばれるとは、本人をはじめ周囲も予想していないことだった。
大学2年生からは、プログラマーとしてIBMやマイクロソフトなどの大手コンピューター企業でインターンシップを経験。卒業後は、グーグル、フェイスブック、マイクロソフトからの内定を同時に受けたが、渡米以来ずっと憧れていたグーグルへの就職を決めたという。
アインは、「米国で経験を積んで、いつか叔母のように国に貢献できる人間になることが、今の僕の夢です」と語った。