- ベトナム戦争中に活躍した女医の母親
- 娘らに寛容な心や知的な女性の品格伝える
- 「トゥイーの日記」、日本語版も出版
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ベトナム戦争中に北ベトナムの軍医として活躍し、27歳で戦死した女医ダン・トゥイ・チャムさんの母親であるゾアン・ゴック・チャムさんが16日早朝、亡くなった。99歳だった。
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ゴック・チャムさんは1925年12月23日に、南中部沿岸地方クアンナム省ダイロック郡で生まれた。ハノイ薬科大学の教員として働いたことがある。夫は外科医のダン・ゴック・クエ氏(1916~1999年)。両親ともに医療分野で働いていたが、長女のトゥイ・チャムさん以外の3人の娘たちは、それぞれ別の道を歩んだ。
ゴック・チャムさんは、4人の娘たちに自分の「チャム」の名前を授けた。次女以下の名前は、ダン・フオン・チャムさん、ダン・ヒエン・チャムさん、ダン・キム・チャムさんとミドルネームだけ異なる。ゴック・チャムさんは娘たちに、寛容な心や勇気、感情豊かで知的な女性の品格を伝えた。
トゥイ・チャムさんが生前につづった日記「ダン・トゥイ・チャムの日記」は2005年に出版され、ベストセラーになった。「トゥイーの日記」の邦題で日本語版も出版されている。
ゴック・チャムさんは高齢で身体が弱くなっても、娘の日記に関するイベントにはよく参加した。車椅子に座ってやさしくほほ笑む姿は、現地のメディア関係者にもよく知られていた。