休暇や休憩時間には、隊員たちは運動をしたり、映画を見たり、本を読んだり、ゲームをしたりしている。希望すれば、高校や大学レベルの教育を受けることも可能だという。寄港したときには、上陸の許可を得て、思い思いに陸地へと飛び出していく。久しぶりに陸に降り立ったときの感触は格別だという。
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彼らは口をそろえて一様に故郷や母親の味が懐かしいと語った。「故郷へ帰ったら真っ先に母が作った料理が食べたい。船上でいくらおいしい食事が出たとしても、おふくろの味にはかなわないよ」
船上ではベトナム語に触れる機会は多くなく、偶然会えたときには嬉しくなって近況を尋ね合うのだという。海軍での仕事は陸上勤務と船上勤務がローテーションで変わっていく。「船上勤務で海に出て少しだけベトナムに近づいたかと思ったら、次のローテーションではまた米国に戻ってしまう」ある隊員は別れ際にそう言った。