チャン・ルウ・クアン副首相はこのほど、ベトナムと韓国の両政府が2021年12月14日に締結した社会保険に関する両政府間の協定を承認する政府決議第60号/NQ-CPに署名した。今後、外務省が法律に従い協定の対外手続きを行って公布し、労働傷病兵社会省が関連省庁と共同で、協定の規定に従って行政合意書に署名し、協定を実施する。
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この協定は、ベトナムにとって社会保険分野の初めての二国間協定。ベトナムと韓国の間で結ばれた戦略的協力パートナーシップが、労働・雇用分野を含む全ての分野で発展を続けていることを背景に締結された。相手国で働く両国の労働者は、両国の法律を順守する義務を負うと共に、合法的で正当な権利と利益を法律によって守られる。これには社会保険に関する権利と義務も含まれる。
協定の主な目的は、社会保険料の二重払いを避けることと社会保険の加入期間を両国が認め合うことだ。加入期間は両国で加入していた期間の合計となり、この期間と支払った保険料に基づいてそれぞれの国の社会保険基金が年金額を算定する。計算式は両国の法律で規定される。
労働傷病兵社会省によると、ベトナムから韓国への労働者派遣は2022年12月までに延べ11万5000人に上る。2004年8月から始まった韓国の雇用許可(EPS)プログラムによる派遣人数は、2022年8月時点で4万人近くとなっている。