ファム・ミン・チン首相は9日、ベトナムを訪問しているスペインのペドロ・サンチェス首相と会談した。双方は、包括的・戦略的パートナーシップへの格上げを目指して両国関係を促進することで一致した。

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　両首相は、今後の両国関係の方向性について、ハイレベルを含むあらゆるレベルの訪問・交流の強化、既存の合意の効果的な実施、ベトナムEU自由貿易協定(EVFTA)を活用した経済協力の推進、国防・安全保障の協力の強化などの具体的な措置を通じて協力を促進することで一致した。

　両首相はまた、教育訓練、科学技術、イノベーション、農業分野での協力を促進し、文化・芸術・スポーツ交流を強化し、人的交流をさらに深めていくほか、両国関係の架け橋となる、両国在住の相手国の国民に便宜を図ることで一致した。

　外交面では、双方は多国間フォーラムでの緊密な連携を継続し、自由貿易や気候変動対応など地球規模の課題に共同で対応することを確認した。南シナ海問題について、国際法、特に1982年の国連海洋法条約(UNCLOS)に基づく平和的解決の重要性を再確認した。

　会談の末に両首相の立ち会いのもと、外交、教育、文化・スポーツ、農業、金融分野に関する複数の協力文書が締結された。