保健省によると、ロシアからベトナムに寄贈された新型コロナウイルスワクチン「スプートニクV(Sputnik V)」1000回分が16日にハノイ市ノイバイ国際空港に到着した。ロシア製ワクチンがベトナムに到着したのは初めて。
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これは、ニコライ・パトルシェフ ロシア連邦安全保障会議書記の訪越に合わせて寄贈されたもの。パトルシェフ書記はベトナムに16日と17日の2日間滞在する。
チャン・バン・トゥアン保健次官によると、ベトナムは2021年内に英国アストラゼネカ製ワクチン6000万回分を調達する。このうち3000万回分は自国で購入し、3000万回分は国際的なワクチン調達メカニズムである「コバックス・ファシリティ(COVAX Facility)」を通じて調達する。
このほか、保健省は「スプートニクV」に加え、米国ファイザー(Pfizer)製ワクチン、米国モデルナ(Moderna)製ワクチンなどの調達に向けて各国と交渉中だ。ベトナム国内で開発中のワクチンは年末または2022年年初に大量生産が始まる見通しで、国産ワクチンの流通に先立ち年内に計1億5000万回分の輸入ワクチン調達を目指している。