- JICA草の根技術行力事業に係る契約締結
- 急速な経済発展に伴い自動車の需要が増加
- 整備技術に精通した人材育成が緊急の課題
国際協力機構(JICA)中部と株式会社ATグループ(愛知県名古屋市)は3月28日、JICA草の根技術協力事業「ベトナム国自動車整備人財育成プロジェクト(草の根協力支援型)」に係る契約を締結した。
![]() (C) JICA |
近年、ベトナムでは急速な経済発展に伴い自動車の需要が増加している。また、ベトナム政府は2050年までのカーボンニュートラルを宣言しているほか、地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)は全てのガソリン車を電気自動車(EV)に切り替える方針を発表している。
一方、現在の自動車整備士の養成体制はこの変化に追いついておらず、特にハイブリッド車(HEV)やEVの整備技術を指導できる教員が不足しており、これらに精通した人材の育成が緊急の課題となっている。
同事業では、創業90年の歴史を有するATグループの知見・経験を基に、ハノイ電気機械短期大学自動車整備科の教員に対する人材育成を行う。これにより、ベトナムにおける自動車整備技術の向上や、実践的な技術・スキルの習得による産業界のニーズに合致した人材育成への貢献、雇用機会の創出を図ることが期待されている。