韓国仁川(インチョン)市の遊興施設が入居するビルで、6階から転落したベトナム人女性が16日10時ごろ、搬送先の病院で死亡した。
イメージ写真 |
仁川延寿(ヨンス)警察署によると、死亡したのは延寿区のカラオケ店を訪れていた30代のベトナム人女性Aさんだ。一緒に転落した20代のベトナム人女性Bさんは、意識が回復し現在も病院で治療を続けているという。
AさんBさんを含むベトナム人5人以上のグループは今月10日から11日の深夜にかけ、カラオケ店を訪れていた。韓国では現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大防止のため、カラオケ店をはじめとした遊興施設に対して営業停止を命じている。
しかし同店は営業を行っていたため、住民からの通報を受けた警察が取り締まりを目的に店を訪問。これに対しAさんとBさんは、部屋のドアに鍵をかけてエアコンの室外機が設置されている外部スペースへ逃げ込もうとしたが、その過程で転落した。
2人はすぐに近隣の病院に搬送されたが、16日までの数日間は意識不明の重体が続いていた。警察の調べでAさん、Bさんは不法滞在者であることが明らかになっている。