北部紅河デルタ地方ハイフォン市人民評議会は28日、ハイフォン市解放65周年(1955年5月13日~2020年5月13日)を記念して、茶器セットと国旗を市の予算2690億VND(約12億7000万円)で購入し市内の各世帯に1セットずつ配布することを決めた。これに対し市民からは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策で大変な時期に不適切な支出で浪費だと批判する声が上がっている。
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ミン・トーさん(男性・41歳)は「その予算を開発投資や経済刺激策に投じれば、雇用を創出し税収を増やすことができる。プレゼントとして市民にばら撒くのは本当に必要か」と疑問を呈した。多くの市民も、「茶器セットはどこの家にも既にある。学校や病院の建設、貧困者支援、特に新型肺炎対策に使用すべき」と考えている。プレゼントには反対しなくても、茶器や国旗ではなく、現金の方が良いという意見が多い。
同市人民委員会のレ・カック・ナム副主席は「解放記念日に現金を贈るのでは意味がない。茶器セットは国産の高品質製品で、食器として使わなくても装飾になる。国旗はどの家にも必要なもの」と説明している。
ベトナム商工会議所(VCCI)の元副会頭のファム・チー・ランさんは、市民や企業が新型肺炎の流行で困難な時期に反感を呼ぶのは当然だとし、今からでも決定を見直すべきと指摘した。