神奈川県川崎市の沖合で12日、台風19号(アジア名:ハギビス)に備えいかりを下ろして停泊していたパナマ船籍の貨物船「ジアデ(Jia De)」が沈没し、乗船していたベトナム国籍の乗組員2人のうち1人が救出されたが、別の1人が行方不明となっている。
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この貨物船は1925tで、スクラップ約3000tを積んでおり、中国人7人、ミャンマー人3人、ベトナム人2人の乗組員12人が乗船していた。
13日までにベトナム人1人を含む4人が救助されたが、中国人を含む5人は心肺停止の状態で発見され、死亡が確認された。別のベトナム人1人を含む残る3人が行方不明となっている。日本の報道によると、14日の捜査で新たに2人の死亡が確認されたというが、2人の国籍はまだ明らかになっていない。
駐日ベトナム大使館によると、乗船していたベトナム人2人はファム・バン・ドゥックさん(1986年生まれ)とグエン・バン・チーさん(1978年生まれ)。このうちドゥックさんは13日に救助された。ドゥックさんは神奈川県横浜市内の病院に救急搬送され、治療を受けて快方に向かっている。
海上保安庁によると、この貨物船は日本時間12日21時40分ごろに連絡が断たれたという。貨物船は、13日早朝に海中に沈んでいるのが発見された。