東南部地方バリア・ブンタウ省フーミー町当局は13日午前、農地に違法に建設された道路の強制撤去を開始した。しかし、道路を建設したアリババ不動産(Alibaba)の社員がこれを妨害し、機械設備を破壊するなどした。
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アリババ不動産は、土地使用目的を変更せず、分譲地販売の目的で同町のゴム農園に道路を違法に建設し、電柱も設置した。同町人民委員会はこれまで自主的な撤去を求め続けていたが、同社が応じなかったため、警察と協力して強制撤去に踏み切った。
現場では、制服を身につけた同社の社員100人以上が当局者に抵抗し、石やレンガを投げ込んだりして強制撤去に用いられる掘削機などの機械設備を破壊した。さらに一部の社員は、同町人民委員会庁舎と人民委員会主席の自宅を包囲して脅迫した。
地元当局は上級機関に支援を要請し、午後になってようやく落ち着きを取り戻した。この事件で、治安びん乱や器物損壊などにより同社の社員10人が逮捕された。
同町当局は、同社の工事を含め、違反工事58件の強制撤去を一斉に実施している。