東南部地方バリア・ブンタウ省フーミー町(thi xa Phu My)における農地の違法工事で強制撤去を行った当局の公務執行を妨害し、機械設備を破壊するなどして逮捕・起訴されたアリババ不動産(Alibaba)の社員4人に対し、同省人民裁判所は27日、禁固2年6か月~4年6か月の有罪判決を下した。
(C) vnexpress |
4人はいずれも治安びん乱と資産の意図的破壊の罪に問われていた。現場で公務執行の妨害を指導した同社役員のグエン・フイン・トゥー・チン被告(女・24歳)は禁固4年6か月、残りの被告3人(男・22~24歳)は禁固2年6か月~3年9か月の判決を言い渡された。
男3人は罪状を認めているが、チン被告は資産の意図的破壊を認めたものの、「当局が強制撤去を行うにあたり規定に従わなかったため憤怒した」として治安びん乱については罪を認めていない。
裁判所で再生された当時の様子の動画には、制服を身につけた多くの社員が当局者に抵抗し、石やレンガを投げつけて掘削機などの機械設備を破壊する様子が映っていた。同事件ではさらに、一部の社員が同町人民委員会庁舎と人民委員会主席の自宅を包囲し脅迫した。
事件に関連し、同社のグエン・タイ・ルエン会長(男・34歳)とルエン会長の実弟であるグエン・タイ・リン社長(男・30歳)の2人が詐欺・資産横領容疑で逮捕され捜査を受けている。
同社はホーチミン市、東南部地方ドンナイ省、バリア・ブンタウ省、南中部沿岸地方ビントゥアン省の農地48区画を、土地使用目的を変更することなく居住用の分譲地として7000人に売りさばき、多額の資金を騙し取ったとされている。