ベトナムの中央伝染病衛生研究所元所長のホアン・トゥイ・グエン氏が20日、死去した。89歳だった。グエン氏は労働英雄をはじめとし、ホーチミン賞や2等独立勲章、3等労働勲章、人民医師など多くの賞や勲章、称号を受けており、業績を高く評価されていた。
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グエン氏はベトナムの予防医学分野のエキスパートで、予防医学システムの発展に貢献し、国内でのワクチン生産の基盤を構築した。1947年から医学を学び始め、1949年からは大学で学びながら戦場で軍医として働いた。大学卒業後の1955年に中央伝染病衛生研究所に入所。ドイツ留学を経て博士号を取得し、1974年から1994年までの20年間、同研究所の所長を務めた。
グエン氏は約70年にわたって、中央伝染病衛生研究所所長をはじめ、国家科学技術政策評議会議長、ベトナム微生物学協会会長、ベトナム予防医学協会会長などの重要な任務を遂行した。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の非政府組織である国際細胞科学研究機構(ICRO)の委員で、国際疫学会(IEA)の会員でもあった。