保健省HIV/エイズ予防局の報告によると、2017年年初5か月における全国のHIV新規感染者数は3500人余りで、エイズによる死亡者数は650人近くだった。前年同期と比べると、新規感染者数は▲11%減、死亡者数は▲34%減となっている。
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全体の新規感染者数と死亡者数は減少しているが、ハノイ市とホーチミン市をはじめとする20省・市ではHIV患者数が増加傾向にあるという。特に、新規感染者数の25%がハノイ市とホーチミン市の2大都市に居住している。
新規感染者数について、ハノイ市では前年同期比+61人増の311人、ホーチミン市では同+25人増の572人が確認されている。
感染ルートは依然として性行為によるものが最も多く、全体の48%を占める。このほか、33%が血液感染、3%が母子感染となっている。近年は、薬物中毒者や売春婦の感染が減少する一方、男性同士の性行為による感染が増えているという。
なお、国際連合エイズ合同計画(UNAIDS)によると、ベトナムにおけるHIVの年間新規感染者数は2000年代初めの2万8000人から2016年に1万1000人まで減少している。