国際連合エイズ合同計画(UNAIDS)が発表したレポートによると、エイズ予防対策によりベトナムにおけるHIVの新規感染者数およびエイズによる死亡者数は近年減少傾向にあることが分かった。
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それによると、ベトナムにおけるHIVの年間新規感染者数は2000年代初めの2万8000人から2016年に1万1000人へと減少している。2016年末時点でHIV感染者数の半数が治療を受けており、エイズによる死亡者数は2014年以来の最低水準となっているという。
なお、2016年末時点で全世界のHIV感染者約1950万人が治療を受けている。治療の発達により、エイズによる死亡者数は2005年の190万人から2016年に100万人未満まで減少した。アジア太平洋地域では、HIV感染者の3分の2が治療を受けており、5人に4人はHIVウイルス量が検出限界以下になっていることが確認されている。