北中部地方で2016年4月に魚の大量死事故を引き起こした台湾プラスチックグループ(フォルモサ・プラスチック・グループ=Formosa Plastics Group)傘下のフォルモサ・ハティン・スチール(Formosa Ha Tinh Steel Corporation=FHS)の違反是正結果について、グエン・スアン・フック首相は7日、ホーチミン市選出の国会議員チュオン・チョン・ギア氏に宛てた公文書の中で、同社工場による廃水および排気ガスが共に基準をクリアしていることを明らかにした。
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それによると、資源環境省は事故発生後、違反是正監視作業部を発足した。その一環として、監視カメラを設置した移動型観測施設2か所で3年間にわたり24時間体制で監視・検査を行っている。ここで観測したデータは、北中部地方ハティン省資源環境局及び資源環境省環境総局に毎日共有されている。
また、ハティン省、クアンビン省、クアンチ省、トゥアティエン・フエ省の北中部地方4省で漁獲や水産養殖、製塩、観光サービスなど7つの分野に従事し、事故の影響を受けた人たちへの補償金の支払いについて、5月末時点で84%の支払いが完了している。これを受けて、フック首相は4回目の補償金支払いとして1兆5000億VND(約75億円)を4省当局に割り当てることを発表した。