韓国の済州(チェジュ)島で1月13日にベトナム人観光客59人が行方をくらました事件(1月13日時点では56人)で、韓国当局は8日、同島の民宿で更に5人の身柄を拘束した。これにより、現在までに33人が発見されている。
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新たに身柄を拘束された5人は、取り調べを受けた後に強制送還される見通し。当局は引き続き残る26人の行方を追っている。当局は、不法就労を仲介するブローカーがベトナム人の逃走を支援したものと見て捜査を進めている。
1月12日、ベトナム人観光客155人が同島に到着したが、21人は入国を拒否された。姿を消した59人は、入国を許可された134人に含まれている。韓国当局は、同島の民宿や工場だけでなく、同島と本土を結ぶ空港や港なども捜索している。
韓国は、ベトナム人観光客の誘致を目的として、観光目的且つ30日以内の日数で同島に滞在する場合に限り査証(ビザ)免除措置を認めている。59人はこの措置を利用して韓国に入国し、姿を消したようだ。過去にも韓国でのベトナム人観光客の逃走事件はたびたび発生しており、 2015年3月15日時点で同国において不法滞在及び不法就労を続けているベトナム人の数は2万6340人に上っている。