韓国・釜山(プサン)市警察は24日、ベトナム人約100人が海路で韓国へ密入国するのを仲介・支援したとして、密入国支援の容疑で3人を逮捕したと明らかにした。
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逮捕されたのは、S(60歳)、K(55歳)、O(52歳)の3人。国籍及び居住地は明らかにされていない。3人は、積載量500tの小型貨物船を借りて乗組員を雇い、ベトナム人らの韓国への輸送を手配した疑いが持たれている。この貨物船は、同市沖で発見・拿捕された。
3人は初期手数料として、ベトナム人1人につき80万KRW(ウォン、約7万2000円)を徴収。韓国への密入国が成功すれば、合計6億KRW(約5400万円)の稼ぎになるという。
逮捕前、S容疑者は中国人約100人の韓国への密入国を、K容疑者も韓国人9人の日本への密入国を仲介・支援した容疑で指名手配されており、人身売買業界では「ベテラン」の業者だったという。
韓国では、ベトナム人の密入国及び不法滞在が横行している。1月13日には済州(チェジュ)島でベトナム人59人が行方をくらましたほか、1月29日にも1人がソウルの仁川(インチョン)国際空港から密入国し、逮捕されている。
これを受けて、韓国当局は不法滞在及び密入国の摘発・処分を強化している。2015年3月15日時点で韓国において不法滞在及び不法就労を続けているベトナム人の数は2万6340人に上っている。