ホーチミン市の越米短期大学(American Polytechnic College)では、学校の風紀を守るためとして、教員と学生の恋愛を禁止する規則を設けている。
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「恋愛及びセクハラに対する取り締まり」と題されたこの校則には、「上司と部下、教員と学生の恋愛を一切禁止する」、「婚姻家族法に反した如何なる恋愛関係も認めず、万が一妊娠した場合には教員を解雇とする」などの規定が含まれている。
ベトナムにおいて、教員と学生の恋愛は推進こそされないものの、禁物というわけではない。正式な規定として恋愛禁止が打ち出されたのは、恐らく今回が初めてだろう。同規定は憲法や婚姻家族法、労働法に抵触し、人権侵害にも当たるとして、同校を強く非難する声が挙がっている。
これについて弁護士は、「教員も学生も1人の人間で、好きな人がいれば交際も自由。法定結婚年齢に達すれば結婚もできる。恋愛関係が原因で解雇するという規定は明らかに労働法違反だ」とコメントしている。