ベトナム造船工業総公社(ビナシン)が経営破綻した問題で、同社のファム・タイン・ビン元会長ら計9人が「経済に関する国の管理規定に故意に違反し、国に重大な損害を与えた罪」に問われた裁判で、公判3日目に当たる29日、検察はビン元会長に禁固19~20年を求刑した。29日付ベトナムネットが報じた。
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検察は、ビン元会長らが◇首相の承認を得ずに中古船舶「ホアセン号」を購入した、◇グループ内の意見を求めずに船舶「バクダンザン号」を勝手に販売した、◇管理当局の認可を得ずにソンホン火力発電所(紅河デルタ地方ナムディン省)建設案件を実施した、などの違法行為により、国に合計9100億ドン(約36億4000万円)以上の損害を与えたとし、ビン元会長はこれらの案件で主導的な役割を果たしていたと主張した。
検察は、チャン・バン・リエム元ビナシン監査役兼取締役とトー・ギエム・元カイラン造船産業社会長の2被告には禁固17~18年を、残りの6被告には禁固3~16年を求刑した。