公安省警備捜査局は4日、ベトナム造船産業グループ(ビナシン)のファム・タイン・ビン元会長(57歳)を逮捕するとともに、自宅やビナシン本社を家宅捜索した。ビン容疑者には「経済に関する国の管理規定に故意に違反し国に重大な損害を与えた」疑いがかけられている。
これより前の7月12日、ベトナム共産党中央検査委員会は、ビン会長(当時)にはビナシンの経営管理にあたって多くの重大な誤りや違反行為があり刑法の規定に違反した疑いがあるとして、関連書類を捜査当局に送付した。翌13日、グエン・タン・ズン首相はビン会長を停職処分にした。
グエン・シン・フン第一副首相は4日、政府監査部や関連当局に対し、ビナシンの幹部職員の職務上の誤りについて引き続き調査を行うよう指示したと明らかにした。