庶民が気軽に立ち寄るコムビンザン(大衆食堂)や路上の店。しかし、食材がどこから運ばれどう料理されているか、食器がどう扱われているかに関心を持つ人は少ないようだ。19日付ダットベト紙電子版が報じた。
ホーチミン市自然科学大学向かいの食堂では、食材が直接セメントの上に置かれて調理されていた。ハエはたかり放題だ。食器はトイレのすぐ脇で洗われて積まれていた。こうした食品衛生に無関心の店では食材も出所不明、使っている調味料も正体不明の場合が多い。
ホーチミン市保健局の統計によると、2010年に検査した食品販売施設2万5434か所のうち15.5%の3940か所で何らかの違反が見つかった。最も多い違反行為は、衛生的でない環境での食品の生産・販売で20%近くを占めた。次いで食品の保存設備が衛生的ではないが16%だった。違反のほとんどは、小規模店舗または路上の店で発見されている。
路上販売の食品は衛生上問題があり、時に食中毒事件を引き起こしている。不衛生と分かってはいるけれど、節約のためまたは別の理由のために習慣を変えられない人が多いのが現状だ。