ホーチミン市では「栄養お粥」と称する製品が広く販売されている。しかし専門家らは、食中毒を引き起こす恐れのある細菌に汚染されている場合があると警鐘を鳴らしている。13日付VEFが報じた。
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ホーチミン市公共保健衛生研究所が2011年6月に実施した栄養お粥のサンプリング調査によると、30サンプル中26製品(約87%)に商標表示がなく、大腸菌、ウェルシュ菌(嫌気性桿菌)、セレウス菌(通性嫌気性菌)などが検出された。
また、同市保健局が2009年末に実施したサンプリング調査では、19サンプル中4製品で成分表示に明記されていない安息香酸ナトリウムが検出された。安息香酸ナトリウムは食品への使用が認められている保存料だが、子供の健康への悪影響が指摘されている。
専門家によると、栄養お粥として売られている製品で、保健省の定める食品安全衛生に関する品質基準をクリアしたものはなく、広告の謳い文句に裏付けはないという。食材として何が使われているかも、生産者の良心に任されているのが現状だ。