製品の安全試験・認証などを行う独テュフラインランド(TUV Rheinland)の現地法人テュフラインランド・ベトナム社はこのほど、ベトナムで販売されている中国製の円盤型おもちゃから許容量を超えるフタル酸エステルが検出されたと発表した。
フタル酸エステルはプラスチックの可塑剤として多く用いられているが、欧米では人の健康に害を及ぼす恐れがあるとして、乳幼児を対象とした玩具に対するフタル酸エステル類の使用は規制されている場合が多い。同社が今回比較したのは欧州連合(EU)の基準(EU packaging directive 94/62/EC, EN71 Part 3, REACH)。
ベトナムでは2種類の円盤型おもちゃが市場に出回っている。一つは国内TOSYロボティクス社製の「TOSY UFO」で、今年4月から適用された国の玩具安全基準「CR」を満たしている。もう一つが問題の中国製おもちゃで、「CR」をクリアしていないが価格が安いため国内で広く販売されている。