男子学生トー・コン・ルアンさん(22歳)が中国で腎臓を売ったと疑われる事件(※関連ニュース参照)が発覚後、ホーチミン市内務局のグエン・タン・タイ副局長が中国で受けた腎臓移植手術が、この事件と関係があるのではないかとのうわさがささやかれている。これについて、タイ副局長に中国での手術を勧めた115人民病院のグエン・クオック・カイン院長は5日、同病院の臓器売買への関与を否定した。
カイン院長は、移植手術を必要としていたタイ副局長が国内ではドナーを見つけることができなかったため、病院側が中国での手術を勧めたことは認めたものの、実際に提供された腎臓が誰のものかも把握していないとして臓器売買をあっせんしたのではないかとの疑いを一蹴した。
一方、115人民病院で直接タイ局長の治療にあたっていたタ・フオン・ズン医師は、手術の行われた昨年12月末に中国までタイ副局長を見舞いに行った際、バック・フォンという中国人(やみの臓器売買組織のメンバー)に会ったと証言している。ズン医師によると、フォンはある病院の渉外担当だと名乗ったという。