植物状態の男子学生、中国で腎臓売買か?

2008/05/05 10:11 JST配信

 3月末、ホーチミン市のチョライ病院に重い脳障害で植物状態となり、片方の腎臓を失ったトー・コン・ルアンさんという男性が搬送されて来た。ルアンさんはホーチミン市第4工業技術学校の2年生で、約3カ月前から中国に滞在していたと見られている。同病院の医師らは懸命に治療を続けているが、20日以上たった今もルアンさんの意識は回復していない。

 ルアンさんを中国から連れ戻してきたトゥイさん(18歳)という女性(ルアンさんの恋人と自称)によると、ルアンさんが出発してから2カ月ほど経ったある日、見知らぬ女からルアンさんを中国まで迎えに来るようにと電話があったという。この女は、ホーチミン市の病院で血液を売っていたルアンさんと知り合いになり、自分が中国での腎臓売買をあっせんしたと話した。トゥイさんによると、2人は共に東南部ニントゥアン省の出身で2006年からホーチミン市で同棲していたが、生活が苦しかったためルアンさんは頻繁に血液を売ったり肉体労働のアルバイトをしたりしていたという。また、トゥイさんは現在ルアンさんの子供を妊娠していると話している。

 ところが、ルアンさんの両親は息子に恋人がいたことをまったく把握しておらず、トゥイさんの出現に戸惑いを隠せないようだ。警察は腎臓売買を仲介する組織が存在するとみて捜査を進めているが、ルオンさんの意識が回復するまではトゥイさんの証言が唯一の手がかりとなっている。

[VnExpress, 28/04/2008, 01:35 GMT+7]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 メコンデルタ地方カントー市警察のグエン・フー・トゥオン上佐はこのほど、中国に渡って腎臓売買をする...

新着ニュース一覧

 ルオン・クオン国家主席は国家主席府で1日午前、ベトナムを公式訪問中のベルギーのフィリップ国王陛下...
 保健省によると、今年に入ってから麻疹(はしか)の流行が始まり、これまでに4万2000人以上の感染疑いが...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電
 ホーチミン市フーニュアン区のファンシックロン(Phan Xich Long)通りの周辺には、全長1kmにも満たない1...
 南中部沿岸地方ダナン市人民委員会は3月28日、バクダン(Bach Dang)通り42番地の施設改修・拡張による「...
 国際協力機構(JICA)中部と株式会社ATグループ(愛知県名古屋市)は3月28日、JICA草の根技術協力事業「ベ...
 ENEOS Xplora株式会社(東京都千代田区、旧社名:JX石油開発株式会社)は3月25日、同社が100%出資する日...
 米国のS&Pグローバル(S&P Global)が先般発表した2025年3月のベトナム・PMI(製造業購買担当者指数)は50....
 ベトナムは、日本やインドネシアのような環太平洋火山帯に位置する国々と比べて、地震発生のリスクは低...
 ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)傘下のFPTソフトウェ
 ファム・ミン・チン首相は29日、鉄道分野の国家重点プロジェクト指導委員会の会議を主宰した。首相はこ...
 ベトナム観光協会(VITA)は、持続的な韓国人観光客誘致を目的として、4月中に韓国のソウル市に韓国事務...
 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は31日、北
 中国の厦門航空(Xiamen Airlines)は30日、中国・福建省福州市とハノイ市を結ぶ新路線を就航した。 ...
トップページに戻る