ホーチミン市郵政通信局はこのほど、ビナゲーム社が提供する多人数同時参加型オンラインゲーム“ラグナロク”の停止決定を通達した。この決定の理由は、ビナゲーム社が“ラグナロク”における物品の売買や交換に制限を設けていないことにある。“ラグナロク”をめぐっては、本家韓国や日本でも実際の金銭の授受によるゲーム内の物品の取引が過熱して社会問題となっている。
ビナゲーム社によると、同社は2006年12月14日にゲーム内の経験値や任務で増減するボーナスポイントについては制限を設けたという。しかし今年1月12日に、さらに物品の売買や交換についても制限を設けなければならないと指導を受けたことについて、同社のミン社長は、ゲームの構造を根底から覆すもので受け入れられないとしている。また、同様の問題に対して、ハノイ市の郵政通信局は制限を設ける必要はないとの見解を示しており、一貫性のない対応がゲーム業界に波紋を呼んでいる。