- 投資額2040万USD、年産能力15万t
- ベトナム国外向けのペレット製造
- ハウザン省のバイオマス発電所も進行中

再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、2024年3月より東北部地方トゥエンクアン省で「イーレックス・サクラ・トゥエンクアン・バイオマス燃料工場」の建設を進めてきたが、2025年3月よりFSC認証を受けた木質ペレットの製造を開始した。
![]() (C) イーレックス |
事業会社はイーレックス・サクラ・バイオマス・トゥエンクアン(EREX SAKURA BIOMASS TUYEN QUANG)。イーレックスが97%出資している。投資額は2040万USD(30億4000万円)で、工場の年産能力は15万t、原料は木材・木質残渣などとなっている。
同工場は、日本を中心としたベトナム国外向けのペレットを製造する。工場の稼働により、脱炭素とトゥエンクアン省の雇用創出に貢献していく。
また、2022年12月より南部メコンデルタ地方ハウザン省で建設を進めているバイオマス発電所については、既に竣工直前のプロセスである72時間連続運転試験を終了している。現在は売電開始に向けて、当局の認可待ちの状況となっている。
売電価格は8.47UScent/kWh(現地FIT制度による)、発電出力は20MW(年間発電量は⼀般家庭約9万3000世帯分)、燃料はもみ殻(年間約13万t)となる。
なお、同事業は環境省の「二国間クレジット制度(JCM)資金支援事業のうち設備補助事業」に採択されている。