公安省警察総局のベトナムインターポール事務所はこのほど、北部フート省警察に対して同省で経営登録している韓国のコーカー(Ko Car)社に関する情報を収集し活動内容を把握するよう指示した。
これまでの調べによると、コーカー社は同省の複数のベトナム企業と合弁契約を結び、ベトナム側パートナーから面積4.6ヘクタールの土地の使用権を60億ドン(約3300万円)で購入したという。しかし、このうち20億ドン(約1100万円)の支払いが完了した時点で同社の社長はベトナムから出国してしまい、そのまま2年が経過している。ベトナムインターポール事務所は、韓国にはコーカー社という会社が存在しないことを確認しており、高額資産の占有を狙った詐欺事件である可能性が高いとみている。
また税関総局密輸対策局が以前に行った捜査で、コーカー社の社長が2007年に別のベトナム企業との合弁に参加し、優遇税制を悪用して輸入税30億ドン(約1650万円)以上を脱税していたことも分かっている。