ハノイ市で若者を中心に人気のディスコ「ニューセンチュリー」が4月28日、公安省麻薬犯罪捜査局や機動隊の警官500人による摘発を受け、薬物の使用や所有の疑いで有名歌手や女優を含む1163人が身柄を拘束された。薬物検査の結果、150人以上に陽性反応が出た。また、現場から200包の薬物が押収されたことから、同ディスコが薬物取引の温床となっていたことは確実と見られている。公安省は同ディスコのオーナーらに対する刑事告訴を視野に入れて捜査を行っている。
今回の摘発が公安省主導で行われハノイ市警察当局には通知されていなかったことから、同市警察と薬物販売グループの癒着疑惑も指摘されている。さらに、最近、地元人民委員会が同ディスコに感謝状を送っていたことも発覚し、波紋を呼んでいる。
また、摘発の際、同ディスコ内の個室で7組の男女が性行為に及んでいたことや、ダンスフロアで使用済みのコンドームが発見されたことから、同ディスコで売買春行為が日常的に繰り返されていた疑いも強まっている。