南中部沿岸地方ダナン市で5月9日から13日まで、「ダナン・アジアン映画祭(Da Nang Asian Film Festival=DANAFF)」が開催される。
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同映画祭の開催は今回が初めて。ダナン市人民委員会の指導の下、ベトナム映画発展・振興協会がダナン市文化スポーツ局や関連当局と協力して開催する。
コンペティションではアジア映画部門に12本、ベトナム映画部門に8本が出品され、アジア部門の12本のうち2本はベトナム映画となる。ベトナム映画部門は、2022年に第95回アカデミー賞「国際長編映画賞」ノミネート候補作品のベトナム代表に選ばれた「578 Magnum(原題:578: Phat Dan Cua Ke Dien)」をはじめ、ヒット作が勢ぞろいしている。
アジア映画部門に出品されるベトナム映画は、ブイ・タック・チュエン(Bui Thac Chuyen)監督の「輝かしき灰(原題:Tro Tan Ruc Ro、英題:Glorious Ashes)」と、ハー・レ・ジエム(Ha Le Diem)監督のドキュメンタリー映画「Children of the Mist(原題:Nhung Dua Tre Trong Suong)」。
「輝かしき灰」は2022年の「第35回東京国際映画祭(TIFF)」でベトナム映画として初めてメインコンペティション作品に選ばれたほか、同年の第44回ナント三大陸映画祭ではグランプリの「金の気球賞(Montgolfière d’or)」を受賞した。
「Children of the Mist」は、2022年に第95回アカデミー賞の各部門のノミネート最終候補となる「長編ドキュメンタリー映画賞」のショートリスト15作品に選ばれたが、惜しくも本選へのノミネートを逃した。「長編ドキュメンタリー映画賞」のショートリストにベトナム映画が名を連ねたのは同作品が初めて。このほか、各国の映画祭で多くの賞を受賞している。
また、アジア映画部門には、是枝裕和監督の韓国映画「ベイビー・ブローカー」、中村真夕監督の「親密な他人」も出品されている。
コンペティションのほかにも、最近のベトナム映画や邦画、ベトナムに関する映画、ダナン市に関する映画を紹介するプログラムも設けられている。
映画祭の詳細は公式ウェブサイトを参照。