【第1回】ホーチミンでの駐在員の住まい(前編)

2015/01/19 05:17 JST配信

皆様、初めましてエヌアセットベトナムの西村と申します。

今回、ご縁がありましてVIETJO Life様でホーチミンの不動産事情、特に住居事情についてのコラム掲載をスタートさせて頂くことになりました。タイムリーで有意義な情報配信をしていきたいと思いますので、これからどうぞ宜しくお願い致します。

まず、始めに当社の簡単な紹介をさせて下さい。

当社エヌアセットベトナムは、日本本社は川崎市高津区の「溝の口」に所在し、日本では不動産の賃貸管理業を中心に事業展開をしている会社です。

当社は2011年9月に、日本本社100%出資で設立を致しまして、当地ではオフィス、駐在住居、店舗用地、工場などの不動産賃貸仲介業を中心に、シェアオフィス業、不動産売買仲介業、不動産コンサルティング業と、不動産に関連したサービスの展開を行っており、2015年1月にはバンコクにも支店を出店致します。日本・ベトナム・タイで不動産のご相談がございましたら、ぜひお気軽にご連絡下さい!

それでは早速ですが、第1回目はホーチミンでの駐在員の住まいについて、どのような選択肢があるか、物件種別・立地・賃料・最近人気のエリアなどについて数回に分けて記載させて頂きます。

当社ではベトナムの賃貸住居物件について大きく3つのタイプに区分しています。

1. サービスアパートメント:

 法人が貸主で、建物の運営管理も行うタイプ

2. コンドミニアム(分譲マンション賃貸):

 個人が貸主で、法人が建物の運営管理をするタイプ

3. アパートメント(部屋貸し物件を含む):

 個人が貸主で、個人が建物の運営管理をするタイプ

今回は1.サービスアパートメント、2.コンドミニアム、それぞれの特長を説明いたします。

1.サービスアパートメント

 一口にサービスアパートメントといっても、全10部屋程のミニホテルに近い小規模のサービスアパートメントから、300部屋超を擁する大規模のサービスアパートメントまで、様々な規模があり価格にも幅があります。

上級のサービスアパートメントには、ジム・プール・遊戯スペースなどの共用施設が完備されており、セキュリティーに関してもレセプション、24時間警備員が配置されているなど、安全かつ充分なセキュリティー体制を整えています。

日本人駐在員に有名なところで具体例を挙げると、サイゴンスカイガーデン(Saigon Sky Garden)やサマーセット(Somerset)、などになります。短期契約が行えることも大きな特徴で、短期契約で実際に施設、設備、サービス内容を確認した後、長期契約に切り替えることもできます。

2.コンドミニアム(分譲マンション賃貸タイプ)

 コンドミニアム(分譲マンション)には、投資目的で購入したベトナム人やベトナム法人が賃貸物件として賃借人を募集している物件があります。また、賃貸事業を目的とした法人や個人によるサブリース(転貸)がされている物件もあります。

コンドミニアムにも富裕層向けの高級物件から中間層向けの中級物件など様々な物件があり、高級物件であれば、高級サービスアパートメントと同様にジム・プール・遊戯スペースなどの共用施設が完備されています。セキュリティーの点でもレセプション、オートロック、24時間管理体制など備わっており、かつ賃料単価としてはサービスアパートメントよりも割安な傾向になります。但し、室内の付帯設備については各部屋を所有する個人・法人の趣味や嗜好で異なる為、確認が必要です。また、現在の慣習として1ヶ年契約(長期契約)を行わなければならないことが多く、契約期間についても注意して頂く必要があります。

日本人駐在員に有名なところで具体例を挙げると、ビンタン(BinhThanh)区にあるサイゴンパール(Saigon Pearl)やマナー(The Manor)、シティーガーデン(City Garden)、などになります。

次回は、「3. アパートメント」の概要と賃料・立地についてご紹介させて頂きます。

著者紹介
N-Asset Vietnam 杉本 朗
1990年生まれ。静岡県出身。青山学院大学卒業。

株式会社エヌアセットで不動産の仲介・管理業務を経験し、現在エヌアセットベトナムで不動産賃貸部門を担当しています。

日本で培った貸主様・借主様双方をフォローするノウハウをベトナムで活かします。

お部屋探しから、入居後のサポートまで、一貫してサービスを提供して参ります。
ベトナムの住まい事情
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※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
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