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北中部地方トゥアティエン・フエ省で、観光客向けのスマート自転車が各地に配置される見通しだ。環境に優しく、観光客が遺跡巡りなど近距離移動に手軽に利用できる交通手段を提供することが狙いで、国内で初めての試み。設置台数はフエ市内に300~400台、市外に2000台を計画している。
同省のポータルサイトによると、同省人民委員会のファン・ゴック・ト主席はこのほど、スマート自転車の設置に適した場所の調査を実施したという。
ト主席によると、同プロジェクトは既存の電動自動車や遊覧船に加えて観光客に新たな移動手段の選択肢を与えることになるだろうとしている。また、大気汚染対策の一助となり、国内外に向けて同省のエコツーリズムとスマートツーリズムのイメージ構築に大きく寄与するだろうと評価している。
利用者はスマートフォンにスマート自転車のアプリケーションをインストールし、QRコードをかざして自転車のロックを解除する。利用中はGPS機能で自転車の位置情報を確認することができる。
これに先立つ9月、同省観光局は2019年1-9月期の観光事業報告を発表した。それによると、同期における同省への訪問者数は概算で前年同期比+5.9%増の370万人だった。このうち外国人訪問者数は同+9.43%増の155万2588人。観光事業の売上高は同+9.53%増の3兆6990億VND(約173億円)。
2019年9月単月では、訪問者数が概算で31万6423人、うち外国人訪問者数は前年同月比+16.61%増の12万7455人。売上高は同+11.1%増の4000億VND(約18億7000万円)。
同省は2019年の観光事業の目標値として、訪問者数を前年比+8%増の450万~470万人(このうち外国人訪問者数の割合が40~45%)、売上高は同+10%増の4兆7000億~4兆9000億VND(約220億~229億円)を掲げている。