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ハノイ市ホアンキエム区の市民劇場(オペラハウス)と国際仏語研究所は12日、オペラハウスのバーチャルツアーをインターネット上で公開した。バーチャルツアーは、ウェブサイト<http://www.ifi.edu.vn/HanoiOperaHouseVR/>で体験できる。
ツアーは15分間で、20世紀初期におけるベトナムの建築や舞台や音楽の変遷、ベトナムの劇作家の生みの親と称されるブー・ディン・ロン氏やオペラハウスの初代館長のクロード・ブーラン氏の取り組み、ベトナム社会の動きや人々の意識の変化について知ることができる。
オペラハウスに関する資料や写真、遺物などを紹介するコンテンツでは、フランスの名曲やベトナム語、フランス語、英語の音声ガイドが流れる。
ハノイ市のオペラハウスは1901年~1911年の10年間をかけて建設され、当時はハノイ市の官僚や欧米人が舞台などを観劇した。その後、オペラハウスはベトナムの舞台の近代化において重要な役割を担ってきた。
オペラハウスのグエン・ティ・ミン・グエット館長はバーチャルツアーの公開式で、同オペラハウスは築100年を超えた現在でもその建築の魅力が劣ることはなく、ハノイ市の社会文化の象徴であり続け、ベトナムのみならずインドシナ地域において代表的なフランス様式の建築遺産だと称した。
バーチャルツアーにより、オペラハウスの保存推進や芸術活動のプロモーションが活性化されるほか、国内外の大衆、芸術分野の学生に対してオペラハウスの門戸がより大きく広がることが期待されている。