(C) Vnexpress, クチ・トンネル |
◇メアリー・キングス・クロース(スコットランド)
エディンバラ旧市街の目抜き通り「ロイヤルマイル」の地下に広がる地下都市で、16~19世紀に貧困層が暮らしていたエリア。もともとは地下にあったわけではなく、ペストが流行した際に封鎖された。
◇シアトル・アンダーグラウンド(米国)
シアトル発祥の地「パイオニア・スクエア」の地下に広がる空間。ゴールドラッシュでシアトルが栄えた19世紀後半に建てられたレンガ造りの建築物が立ち並ぶエリアにある。1889年の大火災後、地盤を3メートル程上昇させて町を再建したため、それまで使われていた道路や歩道、店舗が地下に埋もれ、いつしか忘れさられた。現在は観光スポットとなっている。
◇シャンハイ・トンネル(米国)
オレゴン州ポートランドのオールドチャイナタウン地区からダウンタウン地区に伸びる地下通路。数多くのバーやホテルの地下室と繋がっている。19世紀に横行していた「シャンハイイング」(労働者の誘拐)で、このトンネルが利用されたと伝えられている。誘拐された労働者は、港まで連れて行かれた後、奴隷として売り飛ばされたという。
◇ムースジョーのトンネル(カナダ)
中西部サスカチュワン州の都市ムースジョーにあるトンネル。1900年代初頭、街の暖房用の地下スチーム・ボイラーとして使用されていた。米国で禁酒法が施行されて以降は、シカゴのギャング達が密造酒製造の拠点として利用していた。あの有名なアル・カポネもここにオフィスを構え、密造酒、売春、賭博などの違法行為のアジトとしていた。
◇クチ・トンネル(ベトナム)
ホーチミン市クチ郡にある全長200キロメートルの地下トンネル。南ベトナム解放民族戦線によって建設され、対仏・対米抗戦において重要な役割を果たしていた。現在はベトナム観光のメインスポットとして人気を集めている。