[観光]
「世界の地下迷宮」、ベトナムのクチ・トンネルを紹介
2013/11/30 08:35 JST更新
(C) Vnexpress, クチ・トンネル |
(C) Vnexpress, クーバーペディ |
(C) Vnexpress, カタコンブ・ド・パリ |
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米国のニュース専門放送局CNNはこのほど、「世界の地下迷宮」を特集し、ベトナムのクチ・トンネルを紹介した。世界の地下迷宮は以下の通り。CNNウェブサイトが報じた。
◇クーバーペディ(オーストラリア)
南オーストラリア州にある人口3500人の小都市。世界最大のオパール産地として知られる。主要産業がオパール採掘であるため、多くの住民が丘陵に掘った洞窟で生活している。夏場は外の気温が40度を越えるが、洞窟の中は快適だという。赤い荒野が広がる景色はさながら火星のようで、映画の撮影地としてもよく利用されている。
◇ヴィエリチカ岩塩坑(ポーランド)
南部マウォポルスカ県にある岩塩坑。廃坑になっていない岩塩坑としては世界最古。1978年に世界遺産に登録された。深さ327メートル、全長300キロメートル。観光客向けの坑道には歴史や神話をモチーフとした彫像が並んでいる。
◇カタコンブ・ド・パリ(フランス)
パリの地下納骨堂。約600万人の遺骨が納められており、その多くが市民の遺骨だが、中にはフランス史上の著名人のものも含まれている。全長約1.7キロメートル、深さ20メートル。
◇カッパドキア(トルコ)
首都アンカラの南東にあるアナトリア地方の奇岩地帯。4世紀頃、キリスト教徒の修道士が洞窟で暮らし始め、8世紀にはイスラム教徒からの迫害から逃れるため、地下都市で隠れ住むようになった。1985年に、「ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩石遺跡群」として世界遺産に認定された。
◇メアリー・キングス・クロース(スコットランド)
エディンバラ旧市街の目抜き通り「ロイヤルマイル」の地下に広がる地下都市で、16~19世紀に貧困層が暮らしていたエリア。もともとは地下にあったわけではなく、ペストが流行した際に封鎖された。
◇シアトル・アンダーグラウンド(米国)
シアトル発祥の地「パイオニア・スクエア」の地下に広がる空間。ゴールドラッシュでシアトルが栄えた19世紀後半に建てられたレンガ造りの建築物が立ち並ぶエリアにある。1889年の大火災後、地盤を3メートル程上昇させて町を再建したため、それまで使われていた道路や歩道、店舗が地下に埋もれ、いつしか忘れさられた。現在は観光スポットとなっている。
◇シャンハイ・トンネル(米国)
オレゴン州ポートランドのオールドチャイナタウン地区からダウンタウン地区に伸びる地下通路。数多くのバーやホテルの地下室と繋がっている。19世紀に横行していた「シャンハイイング」(労働者の誘拐)で、このトンネルが利用されたと伝えられている。誘拐された労働者は、港まで連れて行かれた後、奴隷として売り飛ばされたという。
◇ムースジョーのトンネル(カナダ)
中西部サスカチュワン州の都市ムースジョーにあるトンネル。1900年代初頭、街の暖房用の地下スチーム・ボイラーとして使用されていた。米国で禁酒法が施行されて以降は、シカゴのギャング達が密造酒製造の拠点として利用していた。あの有名なアル・カポネもここにオフィスを構え、密造酒、売春、賭博などの違法行為のアジトとしていた。
◇クチ・トンネル(ベトナム)
ホーチミン市クチ郡にある全長200キロメートルの地下トンネル。南ベトナム解放民族戦線によって建設され、対仏・対米抗戦において重要な役割を果たしていた。現在はベトナム観光のメインスポットとして人気を集めている。
[CNN, 18/11/2013U]
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