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複数の地元メディアによると、ベトナムサッカー連盟(VFF)は2月16日午後、フランス人のフィリップ・トルシエ氏(67歳)との間でベトナム代表監督就任に関する合意に至った。トルシエ氏は2月26日にベトナムを訪れて、VFFと契約を交わす予定。
VFFとトルシエ氏の契約期間は2023年3月1日~2026年7月31日で、ベトナムA代表とU-23ベトナム代表の監督を兼任する。トルシエ氏にとって最大のミッションは、ベトナム代表を2026年のFIFAワールドカップに初出場させることだ。
トルシエ監督率いるベトナムA代表の初陣は、3月のFIFAデイズで出場する国際親善試合。VFFは現在、香港サッカー協会(HKFA)から国際親善大会に招待されており、VFFが出場を決めれば、これがA代表での船出となる可能性がある。
一方、U-23ベトナム代表は今年5月にカンボジアで開幕する第32回東南アジア競技大会(SEA Games 32)に出場。ベトナムはこの大会で3大会連続の金メダル獲得を目指しており、これが今年最大の目標と言える。ベトナムにとってメダル獲得は最低限のノルマ。ここでメダルを逃すようだと、新監督への風当りが一気に強くなることが予想される。
トルシエ氏は、コートジボワールやナイジェリア、南アフリカなど、アフリカ諸国の代表監督を歴任した後、1998年に日本代表監督に就任。2000年のAFCアジアカップで優勝、2002年のワールドカップ日韓大会では日本代表を史上初のベスト16に導いた。日本時代はU-20や五輪代表の監督も兼任し、1999年のワールドユース(現U-20ワールドカップ)では準優勝の快挙を達成した。その後、トルシエ氏は2018年にベトナムのプロサッカー選手養成アカデミー「PVF」のテクニカルダイレクターに就任。2019年9月~2021年5月末はU-19ベトナム代表監督を務めていた。
なお、ベトナム代表はトルシエ氏が率いる8か国目の国家代表チームとなる。
※記事提供:ベトナムフットボールダイジェスト+