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ベトナム開催の第31回東南アジア競技大会(SEA Games 31)は5月21日に女子サッカーの決勝、ベトナム女子代表(通称ゴールデンガールズ)とタイ女子代表の試合が東北部地方クアンニン省カムファー・スタジアムで行われ、ベトナムが1-0で勝利し、見事3大会連続となる金メダルに輝いた。ベトナムの優勝は最多7度目。
超満員のカムファー・スタジアムはベトナムカラーの深紅に染まり、完全ホームの雰囲気で、ゴールデンガールズを後押しした。この日のベトナムは、右サイドを中心に攻撃を展開。DFグエン・ティ・ビック・トゥイとMFチャン・ティ・トゥイ・チャンのコンビでチャンスを作っていく。
開始早々にDFグエン・ティ・ビック・トゥイのクロスから決定機が生まれ、MFグエン・ティ・バンが頭で合わせるが、これは相手GKに阻まれる。その後もベトナムがスピーディーな攻撃でタイゴールに迫るが、なかなかタイの牙城を崩すことが出来ない。
前半はベトナムが主導権を握る時間が長かったが、フィニッシュの精度に欠き、無得点に終わる。一方のタイも前線の選手の個人技で何度かチャンスを作ったが、こちらも決めきることが出来なかった。
後半に入ると、ベトナムはタイのディフェンスラインを広げるために、攻撃を速攻から遅攻に切り替える。これにより後半からタイがボールを握る時間が増えたが、徐々にベトナムの術中にはまる。
59分にはハーフウェイライン付近でボールをカットしたMFズオン・ティ・バンが素早く前線にパス。これに反応したFWフイン・ニューが裏に抜け出し、GKをかわしてシュート。頼れるキャプテンのゴールで先制したベトナムは、ここからも落ち着いた試合運びを見せて、終盤のタイの猛攻もしのぎ切り、試合はこのまま1-0でホイッスル。
この結果、ベトナムはタイとのライバル対決を制して見事3大会連続の金メダルを獲得。なお、同日行われた3位決定戦では、フィリピンがミャンマーに2-1で逆転勝ちして、1985年大会以来となる2度目の銅メダルを獲得した。
※記事提供:ベトナムフットボールダイジェスト+