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FIFAフットサルワールドカップ・リトアニア2021のアジアプレーオフ第2戦目、レバノン代表とベトナム代表の試合が5月25日に中立国のUAEで開催された。試合は終盤まで一進一退の攻防が続く緊迫したものとなり、1-1で終了。2日前に行われた初戦を0-0で終えており、2試合トータル1-1となったが、第2戦目がベトナムのアウェイ扱いだったため、アウェイゴール差でベトナムがアジア最後のワールドカップ出場枠をゲットした。ベトナムのワ―ルドカップ出場は2大会連続2度目。
第2戦目はベトナムが序盤から積極的にプレスをかけてレバノンゴールに迫るなどゴールを奪う積極的な姿勢が見えた。しかし、相手の守護神ハマダニを中心としたレバノンの守備は堅く、なかなか良い形でシュートが打たせてもらえない。序盤を過ぎると、徐々にレバノンの圧力に押されるようになり、ピンチを招くが、ベトナムの守護神ホー・バン・イーが体を張ったセービングでしのぎ、前半をスコアレスで折り返す。
後半に入ると、レバノンが更に攻撃の手を強める。ベトナムは辛抱強く守りながら先制の機会をうかがう。ゴールが遠い、じりじりする展開にピリオドが打たれたのは終盤36分。左サイドを切り崩したチャウ・ドアン・ファットが値千金のゴールを決めてベトナムが先制。
このままでは、アウェイゴール差で敗退が決まるレバノンはここからパワープレーで反撃に転じると、直後のプレーで同点に追いつく。ここからはレバノンがパワープレーで捨て身の攻撃を見せ、ベトナムが必死に耐える時間が続く。ベトナムは最後まで集中を切らさず、試合はこのまま1-1でホイッスル。厳しい試合を僅差でものにしたベトナムがアジア最後のワールドカップ出場権を手にした。
この結果、アジアからワールドカップに出場するのは既に出場が決まっていたイラン、日本、ウズベキスタンの3か国に加え、今回のプレーオフを制したタイとベトナムの5か国となった。ベトナム代表を率いるファム・ミン・ザン監督は、ベトナム人監督として史上初のフットサルワールドカップに臨むことになる。因みに、前回大会ではスペイン人のブルーノ監督(現日本代表)がベトナム代表を率いていた。
ベトナム代表は5月27日朝に帰国予定で、そのままホーチミン市で新型コロナ対策の隔離措置を受けることになっている。なお、ベトナムサッカー連盟(VFF)は2大会連続2度目のワールドカップ出場を決めたベトナム代表に対し、10億VND(約470万円)の報奨金を贈ると発表した。
FIFAフットサルワールドカップ2021には世界の強豪24か国が出場。大会は2021年9月12日から10月3日の日程で行われる予定。
※記事提供:ベトナムフットボールダイジェスト+