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リオデジャネイロオリンピック開幕2日目の6日、射撃の男子エアピストルでベトナム人民軍のホアン・スアン・ビン(Hoang Xuan Vinh)選手(41歳)がベトナム史上初の五輪金メダルを獲得した。ビン選手は202.5点で五輪新記録を樹立、ベトナム選手の歴史的快挙に国中が沸いた。
ビン選手は予選4位で決勝進出。決勝では8人中6人が脱落し、ブラジルのフェリペ・アルメイダ・ウー選手との一騎打ちとなった。ウー選手は19発目の時点でビン選手を0.2点上回り、先手の20発目で10.9満点中10.1点を獲得、金メダル確実と思われた。
しかし、厳しい戦いの中で迎えたビン選手のラスト20発目は標的のほぼ中心に命中、10.7点をたたき出し、0.4点の僅差でウー選手を逆転、劇的な勝利を手にした。この日、オリンピックの表彰式で初めてベトナムの国歌が流れた。
ビン選手はロンドン五輪にも出場。男子50mピストルで4位と惜しくもメダルを逃していた。なお、ベトナムは過去のオリンピックで通算2個のメダルを獲得している。ベトナム初の五輪メダルは2000年のシドニーオリンピックで女子テコンドー57kg級のチャン・ヒエウ・ガン(Tran Hieu Ngan)選手が獲得した銀メダル。2個目は2008年の北京オリンピックで男子重量挙げ56kg級のホアン・アイン・トゥアン(Hoang Anh Tuan)選手が獲得した銀メダルとなっている。