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6月からブラジルで開催される「2014 FIFAワールドカップ」の放映権料が高過ぎて、ベトナムのテレビ局はまだ放映権を獲得できていない。ワールドカップの放映権を握っているのは広告代理店世界大手の「MP&Silva(MPS)」で、1400万ドル(約14億6000万円)を要求している。
ベトナム有料放送(ペイテレビ)協会のレ・ディン・クオン会長は「金額を聞いてパニックになった」と話す。ワールドカップは1か月間に64試合しかなく、多額の広告収入を見込めないため、100万~300万ドル(約1億~3億円)が妥当な金額だとしている。
MPSが1000万ドル(約10億円)まで値下げする可能性もあるが、実はこの他に衛星通信サービス料金が放映権料の10~20%かかる。さらに放映権を取得しても、ダイジェスト版などの関連番組の制作には別に料金を支払わなくてはならないという。
国内最大のベトナムテレビ(VTV)の幹部は、「財政省などの規定があり、これだけ巨額の放映権料を支払うことは難しい。予算があったとしても、設備の整備などに投資する」と話した。