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2021年、スマートフォンで作曲アプリをいじっていたフオンさんは、「Ve Thuong Thanh Ha」という楽曲を生み出した。フオンさんは友人に力を借りて歌い手を雇い、レコーディングをしてソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に投稿した。
フオンさんが生まれ故郷について書いたこの最初の楽曲は、瞬く間に広まり、多くの人々に受け入れられた。
「信じられませんでした。この曲をこんなにも称賛してもらい、激励してもらえるなんて、誰が予想できたでしょうか」とフオンさんは振り返る。これを受けて友人たちはフオンさんに、コンテストに応募する楽曲を作ってみてはどうかと提案した。
自分では実際に足を運べないため、フオンさんはインターネットや本や新聞を通じてその土地や人々の情報を集め、作曲に取り掛かった。こうして夜の静かな空間に、メロディが生み出されていった。
「パソコンでできればもっと便利で簡単ですが、私はスマートフォンしか使えないので不便です」とフオンさん。フオンさんはいつも、スマートフォンで下書きした楽曲を友人に送り、パソコンの専門的なソフトウェアにコピーしてもらっている。
フオンさんによれば、一般的に音楽家や作曲家といえば楽器を弾きながら曲を書くものだが、フオンさんは楽器を弾くことができなくなったため、楽器を使うことなく、頭の中でメロディをアレンジして書き出しているのだという。
フオンさんは、作曲そのものを専攻していたわけではないため、自分には楽曲の構成に関する知識があまりないことに気づいた。それを補うべく、フオンさんはインターネットで学び、講師に質問もした。
時間が経つにつれて、フオンさんはスマートフォンでの作曲にも熟練していった。「私は不便な人間ですが、不幸な人間ではありません。信念と創造的な脳があれば、どんな困難だって単なる挑戦でしかないんです」とフオンさんは語る。