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2012年、フックロンはホーチミン市7区の商業施設「クレセントモール(Crescent Mall)」に出店した。これは、フックロンにとって、次の発展に向けた重要なターニングポイントとなった。この店舗では、モダンな空間でセルフサービスを導入したモデルに切り替えた。これをきっかけに、フックロンブランドは大きな発展を遂げ、全国展開する大手チェーンに成長していった。
2020年半ば、ミン氏はフックロンのブランドを、より大きなビジョンと規模を有する企業に譲渡することにした。現在、ミン氏のフックロン株の保有率は15%で、残りの15%についても譲渡の手続きを進めているところだ。このミン氏の決断は、フックロンのさらなる発展に向けた再びのターニングポイントになった。
ミン氏は、フックロンがベトナムのコーヒーと茶のブランドの世界的なシンボルになることを信じているとし、ブランドを譲渡してもなお、核となる価値観と伝統的な風味を保ち、時代に合わせたスタイルで、より多くの人々にフックロンの商品を届けたいと願っている。
現在、フックロンの店舗網は他の名だたるカフェチェーンと競合できるまでに成長している。F&B市場のシェアをめぐる競争はますます激化しているが、新たな資本と経営戦略により、フックロンのさらなる躍進が期待されている。