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そして、2021年8月15日の午前4時30分、ビンさんは驚くべき「贈り物」を受け取った。ビンさんが外で体操をしようと自宅の門を開けていると、マンゴーの木のそばから赤ん坊の泣き声が聞こえてきた。
近づいてよく見ると、プラスチックのカゴの中に、小さな赤ん坊が薄い毛布に包まれて横たわっていた。ビンさんは慌ててリエウさんを呼んで赤ん坊を家の中に連れて行き、地元当局に報告しに行った。
その赤ん坊は生後およそ2日で、体重3.3kgの元気な女の子だった。カゴの中には現金20万VND(約970円)と、ベビー用品や哺乳瓶に入ったミルク、そして母親が書いたと思われる手紙が入っていた。手紙には「経済的に困難な状況のため、私はこの子を育てることができません。ビンさん、リエウさん、この子を育ててください」と書かれていた。
ドゥックトゥアン街区人民委員会のレ・ホン・タイン主席によると、当局は赤ん坊の親族を見つけようと動いたが、規定で定められた期間を過ぎても見つけることができなかったという。そのため、街区人民委員会の同意のもと、ビンさん夫婦が正式にその赤ん坊を養子として受け入れることになり、各種の司法手続きも完了した。
赤ん坊はレ・ティ・ニュー・イーと名付けられた。「ニュー・イー(Nhu Y=如意)」という名前には、ビンさん夫婦が何年も待ち続けた喜び、願望、信念と、我が子がいつも平穏に家族と一緒に過ごせるようにという願いが込められている。