(C) dantri 写真の拡大 |
(C) dantri 写真の拡大 |
今は一緒に暮らしているものの、初めて出会った日のことを思い出すと、夫婦は今でも夢のようだと感じている。
「交通違反をした女性が交通警察官に罰せられ、後に2人がカップルになるというシチュエーションの映画をよく観ていたのですが、まさか実生活で自分がこういった話の主人公になる日を迎えるとは思ってもいませんでした」と、ラン・アインさんは笑いながら語った。
西北部地方イエンバイ省出身で1999年生まれのラン・アインさんと夫のグエン・バン・タンさんは、他のカップルとは全く違う出会い方をした。ラン・アインさんは今でも2人が出会った日付と時刻まで正確に覚えているという。
「私が交通違反をして、交通警察官の彼に取り締まられたんです。だから、出会った時刻も調書に記録されていて…。今でもその調書を記念に保管しています」。
2018年6月29日、ラン・アインさんはバイクの運転免許証の試験を受けるため、自分でバイクを運転して出かけた。無事試験に合格して家に帰る途中、交通警察官に止められ、運転免許証不携帯で罰せられることになった。ラン・アインさんはその日試験に合格したことを伝えたが、それでも違反になるのだと言われた。
自身が交通違反を犯したことを理解したラン・アインさんは、違反調書に署名し、バイクも1週間没収されることになった。この時、ラン・アインさんの調書を作成したのが、現在の夫であるタンさんだった。
初めてタンさんに会ったときの印象をラン・アインさんに聞くと、「初めて会った時の状況はとても悲惨で、とても緊迫していました。彼の印象は、真面目な顔つきで気難しい警察官の『おじさん』という感じ。あの日はとても暑かったので、皆の表情にイライラがにじみ出ていたんです」と教えてくれた。