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「家庭が貧しかったため、あの子は2度目の妊婦検診に行くこともなく、ただただ子供を産むためのお金を稼ぐことばかり心配していました。まさか誰も、生まれてくる子に手足がないなんて思いもしませんでした」とチョーさん。
6歳のとき、同い年の子供たちが両親に連れられて学校へ通うのを見たタオちゃんは、祖父母に自分も学校へ行かせてほしいと頼んだ。孫を哀れな境遇に置くことはできないと、チョーさんは仕事の合間にタオちゃんを学校へ連れて行った。
「学校に通うようになって最初の数か月は、タオの後ろに座ってタオが後ろに倒れないようバランスを保つ手助けをしなければなりませんでした」とチョーさんは語る。強い意志のもと、タオちゃんはだんだんと全てをこなすことに慣れ始めた。
タオちゃんの通うアンタイン2B小学校のレ・ホアン・ビン校長によると、学校がタオちゃんを受け入れることになったとき、どの先生たちもどうすれば彼女にとってよりよい学習の手助けができるのかわからず不安だったという。しかし皆、彼女に勉強を教えるという決心が揺らぐことはなかった。
「わが校の先生たちも生徒たちも皆、タオさんの好奇心には感服するばかりです。彼女は驚異的な活力を持った生徒です」とビン校長は話す。